
アオイ先生、大変です!
うちの店のサイトを開いたら、変な英語のサイトに飛ばされるんです!

落ち着いて。タクミさんのお店のサイトって、確か WordPress で自作したんですよね。

はい。2015年に頑張って作りました。
それからずっと、ちゃんと動いてくれてますよ。

ずっと…? もしかして、作ってから一度も更新していないんですか?

更新? メニューの写真なら去年変えましたけど。

記事の更新じゃなくて、WordPress 本体とプラグインの更新です!
10年近く放置していたら、そうなりますよ…。

え、サイトって作ったら終わりじゃないんですか?
数分後 ―― アオイ先生がタクミの店のサイトを調べてみると…

ああ、やっぱり。知らないファイルが大量に置かれていますね。
サイトが乗っ取られて、詐欺サイトへの入り口にされています。

の、乗っ取り!? うちみたいな小さなカフェのサイトを、誰が狙うんですか!?

「誰が」ではなく「何が」です。攻撃のほとんどは人間ではなく、
古い WordPress を自動で探し回るプログラムなんです。

WordPress は世界の Web サイトの4割以上で使われています。
数が多いから、攻撃する側にとって一番「割のいい」標的なんですよ。

小さい店だから大丈夫、は関係ないんだ…。

そうです。古い鍵のかかった家を、鍵の型番だけ見て機械的に探しているようなものですから。

うちのサイト、これからどうなっちゃうんですか!?

検索結果に「このサイトは危険です」と警告が出たり、
お客さんのブラウザーがブロックしたり。お店の信用に関わります。

ええええ…!

次回は、なぜ放置した WordPress がこんなに簡単に破られるのか、
その仕組みを見ていきましょう。